要旨
測温抵抗体の国際規格(IEC 60751-2008)に相当の小型白金薄膜温度センサSDT310HCTPを開発しました。
概要
製品名 |
小型白金薄膜温度センサ |
シリーズ名 |
SDT310HCTP |
外形寸法 |
L=3.0mm、W=1.2mm(リード除く) |
抵抗値 |
100Ω (at 0°C) |
温度許容差 |
F0.15 ±(0.15+0.002│t│)°C ※1
F0.3 ±(0.3 +0.005│t│)°C ※1 |
量産開始 |
2013年10月 |
対象市場、対象アプリケーション
• 熱電対温度調節器の冷接点補償、温度検出プローブ
• 通信機器の送受信回路の温度補償、補正
背景
測温抵抗体の国際規格(IEC 60751-2008)の改定をうけて、日本でも日本電気計測器工業会(JEMIMA)が日本規格(JIS C 1604)の改定を検討しており、2014年には発行される予定です。
IEC 60751-2008での改定では、
• 抵抗温度計(センサ)と抵抗素子(感温素子)を区分して規格化
• 抵抗素子を巻線抵抗素子と薄膜抵抗素子に区別
• クラスの有効温度範囲と許容差の改定
• 自己発熱の規定
など多岐にわたっており、従来の測温抵抗体では対応できない項目もあります。 これらの課題を解決するため、従来製品よりも小型で良好な抵抗値安定性を実現した白金薄膜温度センサSDT310HCTPを開発しました。
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製品の特長
• 使用温度範囲(-55~+300°C)での良好な抵抗値安定性(低抵抗値変化率)
• 小形パッケージ(1.2×3.0mm)で、熱放散定数と熱時定数を低減
使用温度範囲 |
F0.15 : ‐55°C~300°C
F0.3 : ‐55°C~400°C |
高温安定性 |
300°C 1mA通電 1000時間後、抵抗値変化0.06%未満 |
外形寸法 |
L=3.0mm、W=1.2mm(リード除く) |
熱放散定数 |
2.3mW/K (大気中) ※2 |
熱時定数 |
2.8s (大気中) ※2 |
温度許容差 |
F0.15 : ±(0.15+0.002│t│)°C ※1
F0.3 : ±(0.3 +0.005│t│)°C ※1 |
抵抗温度係数(T.C.R.) |
3850×10-6/K |
※1 │t│は、+・-の記号に無関係な温度°Cで示される測定温度です
※2 実測値であり保証値ではありません