要旨
抵抗器使用環境の温度変化に対して高安定、高精度な検出回路を実現するため、低抵抗温度係数、狭許容差で経時変化の小さい角形金属皮膜チップ抵抗器"RN73H2A"に、3Ω以上10Ω未満のラインアップを追加しました。
概要
製品名 |
角形金属皮膜チップ抵抗器 |
シリーズ名 |
RN73H2A(2012サイズ) |
抵抗値(追加範囲) |
3Ω~1MΩ
(追加範囲:3Ω以上10Ω未満) |
抵抗値許容差 |
±0.5%~ |
抵抗温度計数(T.C.R.) |
±25×10-6/K~ |
定格電力 |
0.125W |
量産開始 |
2013年6月 |
対象市場、対象アプリケーション
パワーメーター・パワーコンディショナー・産業機器・車載機器等のカレントトランスを用いた電流検出回路
背景
世 界的な低炭素社会へむけた取り組みの中で、パワーメーター、スマートメーターを始めとした電力測定機器やパワーコンディショナー等の電源回路に対する高精 度化の要求が強まっており、高精度な電流検出の必要性が増しています。KOAではカレントトランスの負荷抵抗、電流検出用抵抗等に向け、低抵抗温度係数、 狭抵抗値許容差の角形金属皮膜チップ抵抗器RN73H2Aに3Ω以上10Ω未満をラインアップに追加しました。
製品の特長
・低抵抗温度係数により、自己発熱、周囲温度による影響を受けにくく安定した検出回路を実現
抵抗温度計数(T.C.R.): ±25×10-6/K~
・狭許容差により、バラツキの小さい検出回路を実現
抵抗値許容差: ±0.5%~
・抵抗体に金属薄膜を使用することで、厚膜抵抗器に比べて抵抗値の経時変化が小さい
お問い合わせ
KOA株式会社 プロダクトマネージメントセンター
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用語解説
[1] 抵抗値温度係数(Temperature Coefficient of Resistance)
規定の温度間における1Kあたりの抵抗値の変化率を指します。